(1)昨年度に続きコンクリートの厚さと各種フィルムの濃度との関係を調べた。その結果、25〜30cmの駆体厚の場合についても安定した撮影が可能となった。 (2)厚さ16cmのコンクリートブロック内に炭素鋼製丸棒を数ケ所埋め込み、撮影条件、丸棒に関する立体視可能な条件についておおよそ検討した。 (3)厚さ16cmのコンクリートブロック内に割れを入れ、どの程度の大きさの割れならばX線フィルム上で判読が可能であるか調べた。 (4)厚さ5mmの炭素鋼板にクラックを入れたものを厚さ10cmのコンクリート中に埋め込み鋼板中のクラックが検出可能かどうか調べたが、判読はかなり困難であった。 (5)昨年度開発したコンピュータのCRT上で左右両写真を同時に観察し、三次元計測のできるシステムのソフトについて、さらに改良を加えて使いやすいものにした。
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