研究分担者 |
福島 武彦 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 総合研究官 (90124354)
本多 潔 三重大学, 生物資源学部, 助手 (40181549)
福嶌 義宏 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (00026402)
清水 英範 東京大学, 工学部, 助教授 (50196507)
小尻 利治 岐阜大学, 工学部, 教授 (00026353)
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研究概要 |
宝・小尻は,数値地形情報(DEM),空中写真,リモートセンシングデータを用いて,東京大学愛知演習林の白坂流域の河道網を地理情報システム(GIS)により抽出し,位置精度を検討した。また,治水経済調査の手順をGISを用いて実行し,その応用の利点・難点を明らかにした。福嶌(義)は,京都大学芦生演習林の流域において尾根線,主要水線をDEMに取り込む手法によって,より実現的な流域水系網を完成させた。空中写真のGISへの入力を可能にすれば,環境変化の把握において有用である。そのためにはデジタルデータ処理,偏位(地形による歪み)修正,対象地域においてシームレスなデータ提供が必要である。本多は,複数の空中写真から景観画像やオルソフォトを作成する手法を開発し,石川県白山湯の谷流域に適用した。さらにこのような空中写真利用のための撮影システムについて提言を行った。立川・堀は,河川流域の管理・計画・モデル化のために基本となる地理データ(数値地理データ・衛星リモートセンシングデータ),水文・気象データを効率的に管理し必要とするデータを容易に検索・抽出するために,地理情報システムおよびリレーショナルデータベースシステムを利用して,淀川流域におけるこれらのデータのデータベース化を図った。リモートセンシング画像の目視判読では,「これは建築物かもしれないし池かもしれない」あるいは「これはほとんど何であるか分からない」といった曖味な判断を下さざるをえないピクセルが多数存在する。画像の自動分類において,このような曖味な判断をいかに処理するかは大きな課題である。清水は,これを実現する1つの方法として,自動分類を行う分類クラスを特徴空間上のファジィ集合として捉える分類手法(ファジィ分類)を提案し,ニューラルネットワークの有効性と限界を別研究において明らかにするとともに,新たな手法としてGMDHに注目し,ニューラルネットワークとの理論的,実証的な比較の上で,その適用性を検討した。
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