研究分担者 |
渡辺 千賀恵 九州東海大学, 工学部, 教授 (90029330)
山中 英生 徳島大学, 工学部, 助教授 (20166755)
塚口 博司 立命館大学, 理工学部, 教授 (80127258)
小谷 通泰 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (00115817)
赤崎 弘平 大阪市立大学, 工学部, 助手 (20047385)
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研究概要 |
今年度前半期は対象3地区(神奈川城山,大阪門真,徳島)で前年度に実施した住民意識調査の集計分析が中心となった。実査およびデータ整理はそれぞれの地区について筑波大小場瀬,近畿大三星,徳島大山中が中心となって実施し、概括的な集計も行なった。収集データ数はそれぞれ960,477,490人分であり、住民の年齢や職業等あるいは住居の構成には予想通り大きな差異が見られた。また、各対象地区の開発状況、道路状況および交通状況に関する現地調査、実査も適宜実施されてデータ化されている。 さらに3地区のデータファイルを統合して比較分析を行えるようにし、各研究員に配布し、各々の課題に従って詳細な集計分析を行っている。高齢者等の外出抑制と道路条件との関係,住民の住区内街路評価構造,街路管理への参加・分担意識等の分析である。これら3地区の差異もかなり確認されており、今後はそれを各地区の上述の諸条件との関係で説明・解釈することになろう。また、この意識調査のデータを用いて街路の使われ方を分析する方策が追究されており、その結果は実査結果と比較されると共に、上記の分析の説明変数にも利用される。 上記調査に並行して、門真地区で事業所調査を実施し、物資輸送交通の発生状況と、それに伴う事業主の道路認識を調査した。この集計分析結果は、商工住混合地区の道路計画に有用な情報を与えるものと考えられ、独立した課題としてとりまとめられる予定である。 この調査のほか、各員の分担課題に応じた資料調査や法制度の分析が進められており、月1回の研究会において議論が重ねられている。とくに最近法制度改正の動きの急な都市計画関係諸制度の動向とその住区内街路整備に与える影響と高齢化地域社会における住区内街路の役割りの解析がその中心課題となっている。
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