研究課題/領域番号 |
04555140
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研究機関 | 西日本工業大学 |
研究代表者 |
竹田 吉紹 西日本工業大学, 工学部, 助教授 (70125160)
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研究分担者 |
田口 茂久 全国生コンクリート工業組合連合会, 九州地区本部, 技術部長
薬師寺 照夫 大分県生コンクリート工業組合, 技術委員長
高野 正光 大分大学, 工学部, 助手 (30206784)
佐藤 嘉昭 大分大学, 工学部, 助教授 (30038111)
永松 静也 大分大学, 工学部, 教授 (70037828)
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キーワード | 産業廃棄物 / スラッジ水 / 乾燥スラッジ / 廃触媒FCC / 珪藻土 / フレッシュコンクリート / 硬化コンクリート |
研究概要 |
コンクリート混入の廃棄物として、スラッジ固形分(生コン工場で発生する)、廃触媒FCC(石油精製工場で触媒として使用されたもの)、珪藻土を用いて平成4年度から継続実験を行っているが、本年度は特にスラッジ固形分をコンクリートに混和した場合の物性変化把握に重点を置いて実験を行った。 1.スラッジ固形分(乾燥スラッジ,スラッジ水) (1)生コン工場で大量に発生するスラッジの廃棄量を減らすという消極的立場からの実験では、乾燥スラッジを用いた場合でも、また、生のスラッジ(スラッジ水)を用いた場合でも、水セメント比が60%程度の比較的高いコンクリートについては、スラッジ混入量が対セメント重量比で10%以内において、スラッジを混入することによるコンクリート性能面への不利な点は無く、場合によっては強度が増加する有利な面がありえることも確認した。しかし、水セメント比が低い場合には、単位水量の増加に対応しての乾燥収縮量が増加し、調合面での注意を要する。 (2)スラッジ固形分を混和材的に積極的に用いる実験については、乾燥スラッジを用いた内割混入率10%の実験について強度低下量は僅かで、生のスラッジを用いた場合にはさらに有利になるものと考えられる。 2.廃触媒FCC、珪藻土 廃触媒FCCを用いたコンクリートブロック製品ないしは珪藻土混入コンクリートについて、その混和率(セメントの一部を混和材で置換した率)が5%程度まではプレーンコンクリートの強度と大差なく、充分、実用に供しうるコンクリートが作られることが判明した。
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