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1994 年度 実績報告書

FM(ファシリティマネジメント)による研究室整備の実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04555142
研究機関京都大学

研究代表者

高田 光雄  京都大学, 工学部, 助教授 (30127097)

研究分担者 山田 哲弥  清水建設株式会社, 技術研究所・社会技術研究部, 研究員
井上 誠  清水建設株式会社, 技術研究所・社会技術研究部, 研究員
嶋村 仁志  清水建設株式会社, 技術研究所・社会技術研究部, 部長
毛谷村 英治  京都大学, 工学部, 助手 (60243060)
巽 和夫  福山大学, 工学部, 教授 (50025839)
キーワードファシリティマネジメント / 研究室 / 建築企画 / フリーアドレス / プログラミング / 領域
研究概要

本研究はファシリティマネジメントの視点にたって大学研究室を整備する実験とその事後評価を行おうとするものである。本年度は、昨年度から行ってきた大学研究室におけるフリーアドレスの有効性の検証実験の一環として固定席との比較実験、昨年度までの一連のレイアウト変更実験を通じて大学研究室に適した研究環境の提案と実施を行った。また、他大学の研究室利用実態調査として昨年度に実施できなかった大学について調査を行った。
大学研究室におけるフリーアドレスの効果としては、比較的低い在席率に対してスペースの有効利用が可能であること、作業内容に応じて適切な場所を選択して利用できること、固定席の効果としては、個人専用のスペースが常に設けられている状態が利用者に安心感を与えること、集中した作業を行う場合に席が固定されているため作業の中断による作業効率の低下を防止できることなどが実験を通じて判明した。
大学研究室に適した研究環境としては、在席率が比較的低いこと、年度毎に人が定期的に入れ替わってゆくこと、単年度でみた場合時期によって主に行われる作業内容に違いがみられることなどにより季節型フリーアドレス方式が有効であると考えられる。季節型フリーアドレス方式とは、研究室で行われる作業内容に応じてその利用方法をフリーアドレス、グループアドレス、固定席と順次変更して利用する方式である。
他大学の研究室利用実態調査からは大学研究環境の劣悪さが再度認識された。
本年度は研究の最終年度に相当することから一連の研究結果を基にフリーアドレス、プログラミング、領域、他大学の研究室利用状況といったさまざまな観点により実験のまとめを行い、今後の大学研究環境のあり方、更には一般の研究施設整備のあり方について展望した。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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