研究課題/領域番号 |
04555150
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
水田 義明 山口大学, 工学部, 教授 (20107733)
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研究分担者 |
菊地 慎二 日本国土開発(株), 技術本部, 参事
石田 毅 山口大学, 地域共同研究開発センター, 助教授 (10232307)
佐野 修 山口大学, 工学部, 助教授 (20127765)
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キーワード | 応力測定 / 水圧破砕法 / 二面破砕法 / 最大主応力 / ボアホールスロッティング / アブレシブウォータージェット / リオープニングプレッシャー |
研究概要 |
岐阜県吉城郡神岡町大字鹿間一番地一 神岡鉱業株式会社茂住鉱の坑内において原位置実験を行い,アブレシブウォータージェットを用いたボアホールスロッティング支援の水圧破砕による最大主応力の直接測定が実用的であることを実証した。原位置実験においては,地表下700mの坑内にサイトを設け、2本のボアホールを削孔し、1本のボアホールを利用して二面破砕法による応力測定を行った。また、もう一本のボアホールにおいてボアホールスロッティング支援の水圧破砕応力測定を行った。水圧破砕応力測定においては、まずアブレシブウォータージェットを利用してボアホールスロッティングを行った。スロッティングにおいては、縦スロット(ボアホール軸に平行なスロット)のほかに横スロット(ボアホール軸に垂直な円盤状スロット)も作られた。ダブルパッカーを切削されたスロットの両側にシーリングエレメントがあるように設置し、水圧破砕実験が行われ、どちらのタイプのスロットについても、スロット延長上にフラクチャーが造成されたことを確認できた。圧入流量を変えて水圧破砕実験が繰り返して行われ、それぞれリオープニングプレッシャーが計測された。二面破砕法による応力測定結果から、最大主応力はほぼ鉛直方向にあることがわかっているので、最大主応力を直接検出するために水平方向に縦スロットを切削した。また最小主応力を直接検出するために、鉛直方向にも縦スロットを切削した。これらのスロットおよびその延長上にあるフラクチャーに水を圧入して得られた(低流量に対する)リオープニングプレッシャーは、二面破砕法による応力測定から得られた最大主応力と最小主応力にほぼ等しいことがわかった。
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