研究課題/領域番号 |
04555151
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江崎 哲郎 九州大学, 工学部, 教授 (40038609)
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研究分担者 |
斉藤 玄敏 九州大学, 工学部, 助手 (70264091)
鹿田 光一 九州東海大学, 工学部, 講師 (50243902)
高橋 学 工業技術院地質調査所, 環境地質部, 主任研究官
木村 強 国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 主任研究員 (30161566)
蒋 宇静 九州大学, 工学部, 講師 (50253498)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 岩盤不連続面 / せん断強度 / 透水試験 / せん断-透水同時計測 / 高レベル放射性廃棄物 / 花崗岩 |
研究概要 |
本研究において、せん断-透水試験装置用せん断箱圧力容器およびフローポンプ試験装置の設計、製作を行い完成させた。次に、これらの装置を用いて実験を行い、装置の性能を確認するとともに各種不連続面の実験を行った。まず、履歴を与えた人工的不連続面を用いて、垂直応力、およびせん断変位の違いによって岩盤不連続面のせん断特性、透水特性がどのように変化するかを基礎的に調べるとともに、有用なデータの集積を行った。そして自然の岩盤不連続面に対して適用する手順を確立するとともに、得られた実験データと比較し、現場の不連続面が過去にどのような条件下で履歴を受けたかを推定するための手段の確立をめざした。これらで得られた知見を列挙すると、(1)履歴をうけるとせん断応力はピークを示さない。また、専攻履歴時の垂直応力より大きな垂直応力下でせん断させた場合においてもせん断応力はピークを示さなくなる。(2)履歴のない人工的不連続面は、せん断初期において少し垂直変位が減少した後、ダイレーションの傾向を示す。(3)先行履歴の垂直応力が大きくなるほどせん断初期の垂直変位の減少領域が大きくなる。(4)履歴のない不連続面の透水係数はせん断初期において鋭く減少した後、急激に増加するのに対し、履歴を受けた不連続面は穏やかに減少した後、増加していく。(5)ダイレーションと透水係数は相関が大きい。(6)先行履歴より小さな垂直応力でせん断を行った場合、ダイレーションおよび透水係数は履歴ない時の挙動にしたがうが、先行履歴より大きな垂直応力でせん断された場合、その挙動は大きく変化する。
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