研究課題/領域番号 |
04555152
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
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研究分担者 |
中山 智晴 熊本大学, 工学部, 助手 (70207950)
尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315)
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
大見 美智人 熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)
菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
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キーワード | 画像処理 / 発破起砕物 / 粒度分析 / 石灰石露天採掘 / 2値化画像 / 最大粒径 / 写真測量 / 輝度ヒストグラム |
研究概要 |
本年度は研究の最終年度であり、画像処理による発破起砕物の粒度分析法について焦点を絞り、走査切片法を提案して、その石灰石露天採掘への適応性について検討した。研究成果を示すと、つぎのようである。 1.画像処理による粒度分析システムを確立した。具体的には、ボールを標点とする写真測量を行い、起砕物の堆積状態を調査する。つぎに、画像解析装置への起砕物画像の入力を行い、R.G.B画像への分離を実行する。そして、輝度レベルによる2値化により、起砕物と影の部分を分離・識別し最後に提案した走査切片法を用いて粒度分析を行う。 2.ふるい分析法と走査切片法の比較実験から粒度分析結果の一致を確認するとともに、走査切片法によって粒度分析が可能であることを明らかにした。 3.輝度ヒストグラムの特徴について検討した結果、R画像の高輝度レベルのピークは肉眼的に白色の石灰石に、中間のピークは茶系統の石灰石に対応し、低輝度レベルのピークは影によることを明らかにした。このような特徴を考慮して、2値化画像処理にはR画像を用いることが最適であると結論した。 4.提案した自動2値化法と走査切片法を石灰石露天採掘へ適用した。この結果、得られた最大粒径、50%粒径は、原画像で計った値とほぼ一致することを確認し、提案した方法の石灰石露天発掘への適応性は、良好であることを明らかにした。
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