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1992 年度 実績報告書

薄肉連鋳材の組織制御と材質改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04555173
研究機関京都大学

研究代表者

牧 正志  京都大学, 工学部, 教授 (10026247)

研究分担者 植松 美博  日新製鋼(株), 鉄鋼研究所材料第1研究室, 室長
古原 忠  京都大学, 工学部, 助手 (50221560)
津崎 兼彰  京都大学, 工学部, 助教授 (40179990)
キーワード薄肉連鋳 / β型チタン合金 / 時効析出 / ステンレス鋼 / 凝固柱状晶 / 冷間圧延 / 再結晶
研究概要

当初研究計画(平成4年度交付申請書)に対応させて,本年度に得られた研究成果を以下に示す.
[1.粗大結晶粒材の析出・相変態における結晶粒界の役割]
亜共析鋼の初析フェライト変態と同様な連続析出が起こり,かつ母相が室温で残存する合金としてTi-15%V-3%Cr-3%Sn-3%Al合金(mass%)を用いて,母相bcc(β)において圧延による弱加工を施した後時効を行いTEM観察した.その結果,すべり線と交差した粒界上に析出するhcp(α)相の形態および結晶方位(バリアント)は,他の粒界α相と異なることを見いだした.この結果は弱加工が粗大結晶粒材の微細化に有効であることを示すものである.
[2.フェライト合金の凝固柱状晶材の冷間圧延・再結晶挙動]
凝固後室温までbcc単相が安定であるFe-19%Crフェライト系ステンレス鋼(SUS430)の凝固柱状晶材を溶製し,冷間圧延・再結晶を観察した.その結果,圧延組織および再結晶挙動とも各柱状晶粒の初期結晶方位に強く依存し,(001)[100]初期方位粒では再結晶が早く微細な再結晶組織となるのに対して,(001)[110]初期方位粒では再結晶が遅く粗大な組織となることを見いだした.このため,凝固柱状晶材の再結晶完了組織は,著しい混粒組織となることを明らかにした.さらに,再結晶組織は多結晶フェライト合金では従来報告のないcube方位を示すことなど多くの知見を得た.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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