前年度のモルデナイトを用いる実験結果を基にし、組成や種類の異なるゼオライトを用いる実験を行ない、流通式CVD法の適用性を検討した。またこのように調整したゼオライトを用い、その触媒活性、吸着剤の特性を知るための研究を行なった。 1.ゼオライトの種類を組成や構造の異なるZSM、A、脱アルミモルデナイトおよびβに適用することによって、組成・構造の影響をしらべた。 2.A型ゼオライトに関しては、低級オレフィンの分離特性を調べ、分子の長さにおうじて吸着特性がかわるように、細孔入口径を制御できた。 3.ZSM触媒に関してはパラフィンの分解反応における形状選択性向上を検討した。この研究は、接触分解においてオクタン価の高いガソリンを製造するための触媒に関する基礎研究と位置づけられる。 4.また、ZSM触媒上で、ナフタレンの形状選択的メチル化に関する研究を行なった。 これらを総合して、調製されたゼオライト触媒の機能を評価し、流通式CVD法の実用性を検討した。
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