• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

標準4本腕星型高分子の精密多量合成法の開発と物性研究者への標準試料提供

研究課題

研究課題/領域番号 04555216
研究機関福井大学

研究代表者

瀬 和則  福井大学, 工学部, 助教授 (00154633)

研究分担者 梅田 達夫  日華化学(株), 研究開発部, 研究員
上野 昌宣  日華化学(株), 研究開発部, 室次長
東郷 重左衛門  日華化学(株), 研究開発部, 部長
高橋 利禎  福井大学, 工学部, 教授 (30020184)
キーワード末端重合性高分子 / マクロモノマー / 四本腕星型高分子 / テトラマー(四量体)合成 / 平衡重合 / ナトリウムミラー / α-メチルスチレン / p-イソプロペニルフェネチルクロライド
研究概要

初年度である本年は、α-メチルスチレン基を片末端に持つ末端重合性高分子を高真空下、金属ナトリウムミラーと反応させて四本腕星型高分子を合成するための基礎的研究を行った。
1.末端重合性高分子の合成:α-メチルスチレンを高真空下、ブレークシール法でアニオン重合し、成長末端をp-イソプロペニルフェネチルクロライドで停止させて、分子量分布の目安であるMw/Mn値が1.10以下であり、数平均分子量Mnが2000から7000までの数種類の末端重合性高分子(マクロモノマー)を精密に合成することに成功した。
2.α-メチルスチレンモノマーの四量体形成の制御:天井温度以上においてα-メチルスチレンモノマーをナトリウムミラーと接触させて一定時間後の試料溶液の、可視紫外スペクトル、中和滴定、ゲルパーミネーションクロマトグラム、核磁気共鳴スペクトル(NMR)を系統的に測定して、四量体形成の機構を総合的に検討したところ、副生成物の二量体の形成を押え、四量体を多く形成させるための最適反応条件は20℃・約30分の接触反応時間であることを見いだした。
3.四本腕星型高分子の合成条件の探索:高真空下、ナトリウムミラーを形成させたNMR管へ、1で得た末端重合性高分子のD体テトラヒドロフラン溶液を高真空下で加え、封じ切って測定試料を得た。末端重合性基のイソプロペニル基に由来する5.2ppmのNMRスペクトルはナトリウムミラーとの接触により減少し、その減少速度より末端重合性基とナトリウムミラーとの反応速度を求めたところ、末端重合性高分子の反応速度はモノマーのそれに比べ約10倍遅いことが分かった。得られたNMRスペクトルの詳細な解析を現在行っており、次年度の多量合成のための基礎的研究を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 瀬 和則: "(p-イソプロペニルフェネチル)ポリ(α-メチルスチレン)マクロモノマーの合成とそのアニオン重合性" 高分子論文集. 49. 817-823 (1992)

  • [文献書誌] Kazunori SE: "Anionic Equilibrium Homo-Polymerization of poly(α-methylsyrene)Macromonomers" SPSJ Intermational Polymer Conference. 4. 9-9 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi