| 研究分担者 |
倉持 寛太 北海道大学, 農学部, 助手 (00225252)
田中 夕美子 北海道大学, 農学部附属演習林, 技官教務職員 (60221397)
佐藤 冬樹 北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (20187230)
波多野 隆介 北海道大学, 農学部, 助教授 (40156344)
藤原 晃一郎 北海道大学, 農学部附属演習林, 教授 (00001503)
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| 研究概要 |
寒冷地における陸上生態系のエネルギーおよび物質循環を野外において継続的にモニタするための観測装置のシステム化をはかために,北湖道大学附属天塩地方演習林中の峰山地に観測機器を設置して,予備観測を定施した。電源装置としてソーラーシステムを導入し,その設計,出力をテストした。平成3年秋の段階では,起電力はデータロガー,転送装置を駆動するに十分な値を確保しているたが,着雪による機能低下が問題で低温条件下における電源装置,観測装置,データ収録装置およびデータ転送装置の性能を含めて現場テスト中である。TDR法による土壌水分測定器は性能電極の試作及びマルチプレクサの試験を行い多点化の目処が立ったが,消費電力が大きいために全体システムに組み込むためには,若干の問題点が残されている。土壌溶液の導電率を観測する現場向きの増幅器を入手し,電極をテストしたが、現段階では溶液を抽出して測定することにならざるを得ない。平成3年度冬期間は,耐寒性,耐凍性,耐雪性改善を中心に現場検証を続行している。主な点検項目は次の諸点である。(1)低温・着雪による電源装置の能率変化と使用電力の限界値及びその改善方法。(2)低温・着雪による各センサーの機能変化。(3)低温によるデータ処理装置および転送装置の動作不良の確認。(3)荒天がデータ転送に与える影響。(5)雪圧に対する各種部品の耐性。(6)融雪期の湿気および融雪水の再凍結による障害。(7)土壌凍結および凍上による障害。点検結果による2年次以降の観測機器およびその保護装置の改善を計る。
平成5年度の無雪期間における課題は、TDR土壌水分計,導電率計の現地フィージビィティーテストである。主要課題は,電源装置の改善,導電率計センターの改善であるが,これらについて必要な改良を加え,全体の調整を行い,現地観測システムとして完成させる。
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