• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

超耐熱性キシロースイソメラーゼを用いる高フルクトース異性化糖生産システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 04556010
研究機関名古屋大学

研究代表者

鵜高 重三  名古屋大学, 農学部, 教授 (70023463)

研究分担者 山根 恒夫  名古屋大学, 農学部, 教授 (70026102)
キーワードキシロースイソメラーゼ / サーマスサーモフィルス / 蛋白質工学
研究概要

異性化糖は澱粉より得たグルコースを固定化キシロースイソメラーゼを用いてフルクトースに変換することにより製造される。このプロセスにおいてフルクトースの生成効率を高め、高品質の異性化糖を安価に製造する必要がある。そのため工業的に直接利用可能な耐熱性キシロースイソメラーゼを作出し、その酵素を利用することによって高フルクトース異性化糖生産システムを開発する研究を行った。本年度は、Thermus thermophilus由来の超耐熱性キシロースイソメラーゼを高度蛋白質生産系のBacillus brevis菌で大量生産する技術とその酵素を含む固定化菌体の作成技術の開発を試みた。Bacillus brevisの増殖にはポリペプトンと酵母エキスとを含む天然培地成分が必要であり、グルコース存在下でも、ペプチド成分がよく資化されることから、前段階では高濃度のポリペプトンと酵母エキスを流加し菌体濃度を速やかにある程度上げ、ついで後段階培養期でグルコースのみを流加するのが高菌体濃度をうるのに有効であった。このような培養を自動流加方式で行うプロセスを開発した。また、イソメラーゼを含有するB.brevis菌体を集めてグルタールアルデヒドで固定化した後、乾燥したペレットはグルコースイソメラーゼ活性を示したが、予想される活性よりはるかに低く、実用化研究がさらに必要であることが明らかになった。本酵素のX線結晶解析により、全体的には既知のイソメラーゼの構造と類似していることが分かった。

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi