研究課題/領域番号 |
04556017
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
猪内 正雄 岩手大学, 農学部, 教授 (10003782)
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研究分担者 |
及川 良一郎 林業工学研究所, 所長
立川 史郎 岩手大学, 農学部, 講師 (70142891)
酒井 秀夫 東京大学, 農学部, 助教授 (70126069)
後藤 純一 高知大学, 農学部, 助教授 (90127928)
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キーワード | ソイル スラスト / 土圧 / 登坂力 / ロータリー刃 / 最適回転数 / 切断トルク / 障害物乗越し / 懸架構造 |
研究概要 |
本研究は、下刈りおよび地拵え作業の労働負担軽減と安全、労働生産性の向上、作業コストの低減を目指した非乗車形のリモートコントロール操作による自走式刈払機を設計・試作し、性能を評価することを目的とするものである。平成5年度は、前年度行った下刈り地の地形および地表条件調査結果に基づいて構想した設計概念にしたがって、(1)登坂力を増加させるための土圧利用走行補助装置の有効性およびロータリー刃の最適駆動条件を求めるための基礎試験、(2)基礎実験結果に基づいた走行装置および刈払い装置の基本設計、(3)細部設計と試作機の組立、(4)試作機の基本性能の検討を行った。基礎実験から得られた成果、すなわち(1)土圧利用走行補助装置にはソイルスラスト増加の有効性があること、また補助装置の設計寸法はランキンの受働土圧式によって求められること、(2)下刈り植生を効率よく刈払うには適当な回転数(周速)でロータリー刃を回転させる必要があり、それ以上に回転数を上げても逆に刈払い率は低下し、またその時の駆動トルクは回転数によらずほぼ一定の値を示すことなどをもとにして、基本設計および細部設計を行い、試作機を組み立てた。試作機の本格的な性能評価とそれに基づいた改良は来年度に行う予定であるが、試作機の基本的項目についての性能試験結果、試作機に採用された新機構部分である(1)土圧利用走行補助装置、(2)本体支持形懸架構造、(3)刈払い幅可変障害物回避形ロータリー刃がほぼ設計値どおりの性能を発揮することが確かめられた。
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