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1993 年度 実績報告書

魚類の細菌性疾病の診断法及び保菌魚の検索法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 04556027
研究機関北里大学

研究代表者

小林 正典  北里大学, 水産学部, 教授 (30050371)

研究分担者 河原 栄二郎  北里大学, 水産学部, 講師 (80186121)
酒井 正博  宮崎大学, 農学部, 講師 (20178536)
厚田 静男  北里大学, 水産学部, 講師 (80050673)
野村 節三  北里大学, 水産学部, 教授 (30050404)
キーワード魚病細菌 / 魚類 / 魚病 / 診断法 / 同定法
研究概要

本年度は酵素抗体法あるいは螢光抗体法を応用した保菌魚の検索法が確立できるかどうかについて検討した。すなわち、ギンザケのBKDの保菌魚の検査では酵素抗体法を用いて47カ 所から収集した合計1,532尾の淡水養殖ギンザケについて調べたところ、そのうちBKDの症状を示す個体はわずか8尾であったが、酵素抗体法によつてBKD陽性と診断された個体は264尾であり、これは全体の17.2%となった。また、653尾の海水馴致ギンザケについて調べたところ、そのうち160尾(25.1%)が陽性を示したが、症状は38尾(5.9%)だけで認められた。さらに、383尾の海水養殖ギンザケについて調べたところ、34尾(9.3%)で症状が認められたのに対して、酵素抗体法では129尾(33.6%)が陽性であった。次に、ブリおよびカンパチの保菌魚の検査では螢光抗体法を用いて、合計355尾についてStreptococcus so.、Pasteurella piscicida、Nocardia kampachiおよびVibrio an-guillarumの検出を行った。その結果、Streptococcus sp.、P.piscicida、N.kampachiおよびV.angulllarumはそれぞれ89、293、91および12尾で陽性となった。しかし、培養法ではこれらの病原菌はそれぞれ55、268、17および7尾で検出された。ウナギの保菌魚の検査では螢光抗体法を用いて、合計82尾についてFlexibacter columnaris、Aeromonashydrophila、A.salmonicida、Edwardsiella tardaの検出を行つたところ、それぞれ2、62、17および10尾で陽性となり、いずれも培養法の検出数を上回った。以上のことから、酵素抗体法と螢光抗体法は保菌魚の検索に応用可能で、従来の培養法よりも迅速、簡便で、とくに感度の点で優れていると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sakai,M.Soliman,M.K.Yoshida,T.Kobayashi,M.: "Identification of Pathogeric Fish Bacteria Using the Apl ZYM System" Can.J.Fish.Aquat.Sci.50. 1137-1141 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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