研究課題/領域番号 |
04556028
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
渡邉 武 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60017051)
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研究分担者 |
大島 敏明 東京水産大学, 水産学部, 講師 (70134856)
竹内 俊郎 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (70092591)
古市 政幸 九州大学, 農学部, 教授 (00038225)
示野 貞夫 高知大学, 農学部, 教授 (00036732)
金沢 昭夫 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (70041697)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | 飼料 / 脱脂大豆粕 / 代替タンパク質 / ブリ / マダイ / クルマエビ / コーングルテンミール / ミートミール |
研究概要 |
本研究グループは、養魚用飼料における代替タンパク質の有効利用を計るべく、淡水魚、海水魚および甲殻類のクルマエビを対象に種々の動物性および植物性原料の飼料タンパク源としての利用性を検討した。先ず、淡水魚のニジマスおよびコイではいずれも代替タンパク質の利用性は高く、脱脂大豆粕(SBM)、コーングルテンミール(CGM)およびミートミール(MM)の併用配合によりニジマスでは魚粉を90%、コイではSBMとCGMの併用により56%代替できることがわかった。またコイでは魚粉を100%代替した飼料でもアミノ酸を補足することにより、魚粉飼料の90%の成績が得られることが明らかとなった。海面養殖の主要対象魚種であるブリとマダイにおいてもドライペレット(DP)およびモイストペレット(MP)を用いて各種タンパク原料の利用性を検討した。ブリの場合にはDPおよびMPいずれの飼料形態でもSBMを30%程度ならば摂餌性、魚の健康度、飼育成績に影響なく配合できることがわかった。さらにタンパク源としてSBMをCGMおよびMMと組み合わせることにより、魚粉の配合率を50%前後削減できることが明らかとなった。 マダイの場合にもブリと同様に上記の3種類の原料を併用することによりかなりの割合で魚粉の配合率を下げることが可能であることがわかった。代替タンパク質配合飼料で飼育したマダイについて60人前後のパネラ-による食味テストを実施した結果、対照区の魚と比較し遜色のないことがわかった。市場サイズのブリについても同様の結果が得られた。クルマエビ用飼料についてもタンパク源としての大豆タンパク質の有効性が明らかにされた。 このように本研究の成果は、実用飼料の配合設計をする上で大変有益な資料を提供するものと確信している。
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