研究課題/領域番号 |
04556029
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
奥谷 康一 香川大学, 農学部, 教授 (00036013)
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研究分担者 |
田島 茂行 香川大学, 農学部, 助教授 (50116894)
門谷 茂 香川大学, 農学部, 助教授 (30136288)
岡崎 勝一郎 香川大学, 農学部, 助教授 (60109733)
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キーワード | phytop Tankfon / Red tide / DNA Finger Print / Monoclonal antibody / polysaccharide / cyst / Chattonella / Scriptosiella |
研究概要 |
研究初年度における研究の重点として、各種有毒赤潮鞭毛藻の培養、Scrippsiella trochoidiaなどのシストの大量調製、鞭毛藻シストの海底泥からの分離同定技術の開発、シストに対するモノクローナル抗体調製、微小生物由来DNAを用いるフィンガープリント技術の開発を行なった。具体的には 1.瀬戸内海域より海底堆積試料を採取し、各種有毒種やChattonella sp.,Scriptosiella frochoideaなどのシストを同定分離技術を開発し、化学分析を試みた。 2.大量調製したシストの多糖抽出条件を検討し、化学的構造解析の予備実験を行なった。 3.Scrippsiella trochoidiaのシスト(約2.x10^4個)をBALB/Cマウスに10日間隔で4回投与した。最終免疫から3日後、採血しポリクローナル抗体を得るとともに、脾臓細胞とミエローマ細胞(SP2/0株)をポリエチレングリコール存在下で融合させた。融合細胞を2週間培養後、56wellの培養上清について蛍光抗体法でシスト表面に対する抗体の存在を調べた。強い反応性を示した2well中の細胞について限界希釈法で2回クローニングを行ない2株のモノクローナル抗体産生株を樹立した。現在、取得したポリ及びモノクローナル抗体を用いて各種シスト及び栄養細胞に対する交差反応性などの免疫的特異性を検討するとともに、多量の抗体を得るためモノクローナル産生細胞を腹腔に接種したマウスの腹水から抗体を精製している。 4.各種鞭毛藻のシスト、栄養細胞をDNAフィンガープリント法で識別するための予備実験として、PCR法と銀染色法による生成DNA検出技術を確立した。微生物DNAを標準試料として、この手法が鞭毛藻シストに適用可能であることを示した。
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