研究概要 |
圃場整備が予定されている平石西部地区(栃木県)を対象地区として,栃木県農村整備課と地元住民の協力のもとに,その2,046筆の全筆地について,アンケートの結果から数値化された評価データを,新たに導入したワークステーション上でデータベース化する作業を修了した。 全筆地について,各筆地の地図上での位置,形状および大きさを地理情報システム形式でデータベース化するために,新たに導入したディジタイザによってポリゴン(多角形)としてワークステーションに入力した。又,その結果の出力をプロッターおよびカラープリンターより得る為のソフトウェアを整備した。 各筆地の植生および土地利用の判定については,磁気テープによるMOS/MESSRによるリモートセンシング・データを本学の情報処理センターからイーサネット経由でワークステーションにダウンロードするためのソフトウェアを整備し,これをクラスター分析した結果を援用した。この結果,植生および土地利用の指標としては,MOS/MESSRのバンド2(赤色域)及びバンド4(近赤外域)から算出される正規化植生指標[(Band4-Band2)/(Band2+Band4)]を,各バンドの輝度値と共にクラスター分析に適用することが妥当であるとの結論を得た。 既に概念構築が為されている「4地目型土地分級システム」のうち,数量化理論第I類を用いた定性的データの定量化および適性土地利用判別論理を,ワークステーション上でインプリメントするためのアルゴリズムの開発に着手した。又,パーソナルコンピュータ上で,既にBASICによって記述されている合意形成支援アルゴリズムを,ワークステーション上にCおよびFORTRANによってインプリメントする作業を進めている。
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