研究課題/領域番号 |
04556034
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
甲本 達也 佐賀大学, 農学部, 教授 (60038304)
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研究分担者 |
坂井 晃 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (00162256)
岩尾 雄四郎 佐賀大学, 理工学部, 教授 (80039289)
三浦 哲彦 佐賀大学, 理工学部, 教授 (00035073)
藤本 昌宣 佐賀大学, 農学部, 教授 (00038241)
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キーワード | 有明粘土 / 箱型基礎 / 摩擦杭基礎 / 支持力 / 沈下 / ソイルセメント / 有限要素法解析 / 実大基礎 |
研究概要 |
研究代表者甲本は、分担者坂井および藤本と共同で佐賀県白石平野の有明粘土地盤において施工された、ソイルセメントコラム工法を利用した箱型基礎モデルの盛土試験結果を用いて有限要素法を用いて沈下解析し、箱型基礎工法の沈下制御効果を検討した。これによると、箱型基礎は単に表層部を地盤改良して作成した床版型基礎に比べて沈下量を約1/2に制御できること、箱部の垂直壁は基礎下部の粘土の側方移動を阻止する機能を有していること、などが明らかとなった。また、甲本は箱型基礎工法の設計手法を確立した。 分担者三浦は、攪乱有明粘土を再圧密した試料を用いた摩擦杭基礎について室内載荷実験を実施し、杭支持力〜沈下特性を検討した。これによると、摩擦杭の支持力は主に杭表面の粘土の付着力にるものであること、この付着力は粘土地盤に打ち込んだ直後一旦は減少するが、その後1週間で80%以上回復すること、などが明らかとなった。また、三浦は摩擦杭基礎の設計指針を与えた。 分担者岩尾は、有明粘土層の地盤工学的特性をデータベース化し、現地における各種基礎工法についてデータ収集を行うとともに、軟弱地盤に適した基礎工法として、粘土地盤中に密度の極めて小さいビーズを混入する工法(アイソスタティック工法)を考案するとともに、その沈下メカニズムをアイソスタティック理論を用いて解析した。
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