研究分担者 |
平井 莞二 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (00100991)
平井 克哉 岐阜大学, 農学部, 教授 (30021702)
遠矢 幸伸 東京大学, 農学部, 助手 (20180119)
土屋 耕太郎 日本生物科学研究所, 研究員 (70207405)
甲斐 知恵子 東京大学, 農学部, 助教授 (10167330)
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研究概要 |
本研究の目的は鶏や伴侶動物に対する安全性、経済性、有効性全てに優れる多価リコンビナント生ワクチンを開発・実用化することである。以下の成績が得られた。 1)多価リコンビナントワクチン用のベクターウイルスの開発 鶏痘ウイルス(FPV)、マレック病ウイルス1型(MDV・1)、ネコヘルペスウイルス1型(FHV・1)はベクターウイルスとしての有用性が明かとなった。 2)感染防御に関与が疑われる各ウイルスの遺伝子の同定と発現 鶏伝染性ファブリキウス=病ウイルス(IBDV)のVP2およびVP3をコードする分節A遺伝子、ニューカッスル病ウイルス(NDV)のFおよびHN遺伝子、FHV・1のgB,gC,gD,gHおよびTK遺伝子、MDV・1のgB,gCおよびgD遺伝子、猫カリキウイルス(FCV)のカプシド遺伝子、猫免疫不全ウイルス(FIV)のgagおよびenv遺伝子などを同定し、ほとんどの例でその発現に成功した。 3)上記遺伝子産物のIn vivoにおける感染防御能 NDVのFおよびHN遺伝子を挿入したFPVおよびNDVのF遺伝子を挿入したMDV・1を接種した鶏はそれぞれの外来遺伝子産物とベクターウイルスに対して免疫応答を示し、攻撃試験ではそれぞれの強毒NDV,FPV,MDV・1に対して感染防御能を示した。 バキュロウイルス系での感染防御抗原の発現と発現蛋白による多価コンポーネントワクチンの開発 NDVのF蛋白とHN蛋白やMDV・1のgB蛋白は鶏に対して防御効果を示した。
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