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1994 年度 実績報告書

二本鎖DNAプローブによる遺伝子結合蛋白の組織上の可視化とその転写因子結合阻害系

研究課題

研究課題/領域番号 04557002
研究機関大阪大学

研究代表者

遠山 正彌  大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)

研究分担者 塩坂 貞夫  奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス科, 教授 (90127233)
和中 明生  大阪大学, 医学部, 助教授 (90210989)
木山 博資  大阪大学, 医学部, 助教授 (00192021)
キーワード転写因子 / DNA結合蛋白 / 核移行シグナル / 遺伝子導入 / リポゾーム / 組織化学 / 神経系
研究概要

平成5年度までの研究は、主に二本鎖DNAプローブを用いてDNA結合蛋白の組織上での可視化法の開発であった。これに引き続き平成6年度の目標は、効率の良い外来性二本鎖DNAフラグメントの核内へのデリバリーシステムの構築であった。外来のDNAを核内に導入するには、細胞膜のバリアーと核膜のバリアーを越えなければならない。細胞膜のバリアーは、リポゾームや、センダイウイルス蛋白でコートしたリポゾームを使用することにより効率の良い細胞内への導入が可能となった。これは、培養系のみならず動物を用いたin vivoの系においても確認した。次の核内移行の問題に関しては、二本鎖DNAフラグメントに核内移行シグナルペプタイドを結合させることにより解決することが出来た。本研究では、核内移行シグナルポリペプタイドとして、SV40のLargeT抗原の核移行シグナルペプタイドフラグメントを用い、我々が開発したアミノ基を核酸に導入する方法である蛋白・核酸コンジュゲート法により、二本鎖DNAフラグメントに核移行シグナルを結合させた。また核内に移行した二本鎖DNAフラグメントの同定には、マーカーとしてディゴキシゲニンをあらかじめプローブに標識しておいた。本核内移行シグナルの結合により、外因性の二本鎖DNAフラグメントは容易に核内へと導入することが出来ることが明らかとなった。これにより、本系における核酸フラグメント導入効率は細胞内への導入効率に依存し、細胞内に導入されてしまえば、そのほとんどは核へと移行することが理解された。以上、培養系において本システムの有効性が証明されたので、今後動物を用いた実験系で検討を加えてゆく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kiyama,H.: "Recent Progress in the use of the techniques molecular histochemistry" Jap.J.Thoracic Diseases. 31. 100-107 (1993)

  • [文献書誌] Kato,K.: "Gene transfer and the expression of a goreign gene in vivo in post-mitotic neurons of the adult rat brain using the hemagglutinating virus of the Japan-liposome methd." Mol.Brain Res.25. 359-363 (1994)

  • [文献書誌] kiyama,H.: "Recent progress in molecular histochemistry." Acta Anat.Nippon. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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