研究課題/領域番号 |
04557004
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
二宮 石雄 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 部長 (80033976)
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研究分担者 |
米沢 良治 広島工業大学, 電気工学科, 助教授 (50087988)
進藤 哲明 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 室員 (30235775)
秋山 剛 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 室員 (70202554)
松川 寛二 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 室長 (90165788)
西浦 直亀 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 室員 (70132933)
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キーワード | 埋込み用電極 / 心臓交感神経活動 / 心臓迷走神経活動 / 大動脈神経活動 / 神経活動分析法 / テレメトリーシステム |
研究概要 |
1.埋込み用電極の試作と応用:新しい概念に基いて設計した.埋込み用電極(超小型)を100ヶ試作した。このうち、25ヶを用いて迷走神経と性質の等しい有髄の大動脈神経活動を慢性実験下で記録出来るか否かについて検討した。その結果約30%(9例)で術後3日間記録出来た しかし、右心臓枝(迷走神経)からの記録は24時間以内で麻酔下のみであり慢性状態では成功しなかった。現在原因を調べている。 2.新しい電波法に合致した、かつ高性能超小型テレメトリーシステムの試作に成功した。一部は発表。現在、神経活動と心電図および筋電図の分離抽出する電子回路を設計し、試作中である。 3.2チャンネルテレメトリー薬物注入器を設計.開発:超小型のものを設計し、試作した。これは、第70回の生理学会で発表する。更に改良をすすめている。 4.動物実験 現在、30匹のネコで実験しており、磁気テープに記録保存しているがすでに述べた如く、25匹は大動脈神経活動で他が迷走神経活動である。 迷走神経活動には種々なる成分を含んでおり、これの分離をソフトで行うには極めて困難な状況にある。そこで成功率が低くても出来るだけ心臓の近くの迷走神経心臓枝からの記録法を開発する必要があり、現在検討中である。 周期性心臓交感神経活動の新しい分折法を開発し提案しているが,この方法を迷走神経活動の分析にも応用出来ないかを24時間以内に得たデータを使用して検討している。同期性迷走神経活動への適用が可能である所見を得つつある。
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