研究課題/領域番号 |
04557033
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大江 和彦 東京大学, 医学部(病), 講師 (40221121)
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研究分担者 |
小山 照夫 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80124410)
富谷 智明 東京大学, 医学部(病), 助手
橋本 直明 東京大学, 医学部(病), 助手 (00167579)
開原 成允 東京大学, 医学部(病), 教授 (30010234)
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キーワード | エキスパートシステム / 病院情報システム / 内科学知識ベース / 意思決定支援システム / オブジェクト指向 |
研究概要 |
1.主要疾患の知識データベースの作成 東大病院でみられた主要な内科系疾患および病態を、頻度順に約300疾患抽出し、これらの疾患についての主要症状と検査所見の知識構造を検討し知識記述フォームを設計した。この検討にもとづき疾患総数350について知識記述を行ないデータベース化した。症状レコード数は約2700となった。研究過程で、疾患の特徴を記述する医学用語のばらつきの整理が不可欠であることが判明し、これについては、同一概念を表現する用語の整理を行なった。 2.医師の意思決定過程における知識の利用形態の分析とシミュレーション 作成された知識ベースにもとづいて、薬剤と検査のモニタリングを行なうために、まず医師が疾患の知識をどのように利用して情報収と意思決定をすすめるかを検討した。その結果として我々はオブジェクト指向型の意思決定過程モデルを提唱し、これにもとづいてダイナミックに知識ベースが利用されるモデルを作成して、コンピュター上で医師の情報主集過程のシミュレーションがある程度可能であることを示すことができた。 3.薬剤の知識データベースの作成 1項の検討にもとづいて、主要薬剤ごと副作用項目、監視すべき検査項目、依存性、他薬剤との相互作用データベースとしてまとめつつあるが、薬剤の副作用に関しては、ありとあらゆる可能性が考えられるので、どこまで紋って整理することが実施上有用かという基準を策定する必要にせまられている。 4.検査データ評価システムの設計・開発 検査データの時系列変化の解析とその結果を処方や患者の疾患と関連付ける、コンピュータでのプログラムシステムの設計を実施中である。
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