研究課題/領域番号 |
04557044
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
和田 義郎 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30004849)
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研究分担者 |
大場 悟 名古屋市立大学, 医学部, 研究員
木戸内 清 名古屋市立大学, 医学部, 非常勤講師
小林 正紀 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (50170353)
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キーワード | 核酸代謝 / 高アンモニア血症 / 先天性プリンピリミジン代謝異常 / 液体クロマトグラム / プリン・ピリミジン分析 |
研究概要 |
1.尿中ピリミジン排泄量については、クレアチニン比で示した場合、シユウドウリジンはアミノ酸等の尿中物質と同様に新生児期に最高値となり加令とともに低値となり成人値に達する。しかしオロット酸およびウラシル値は生後一歳で最高排泄量となり以後徐々に成人値に低下する特異な尿中排泄パターンが明らかになった。 2.OTC欠損症では高アンモニア血症を呈していない緩解時には従来診断の指標とされていた尿中オロット酸値は異常高値を呈しないことがあることを確認した。とくにOTCの部分欠損症ではこの傾向が顕著があった。しかし尿中ウラシル値は正常値に比較して明らかに高値を呈して、OTC部分欠損症であってもピリミジン代謝系の亢進状態が明らかになっていた。 3.代謝異常症のスクリーニング法としては、本研究の発展形態として、GC/MSで分析できないサクシニールアデノシン、ジハイドロウラシルの同時検出方が確立でき、OTC欠損症、オロット酸尿症およびチミンウラシル尿症のみならずジハイドロピリミジン尿症とアデニールサクシナーゼ欠損症の5疾患の同時スクリーニング法を確立した。 4.本研究に用いたカラムスイチ法の応用として、試料の前処理をほとんどせずに尿などの生体試料中のプリン・ピリミジンを直接定量分析できることが明らかになり、現在この分析法の確立を急いでいる。
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