研究課題/領域番号 |
04557046
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
多田 雅夫 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (10006083)
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研究分担者 |
藤原 竹彦 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 助手 (70238632)
岩田 錬 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 助教授 (60143038)
窪田 和雄 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (40161674)
杉山 宏 東北大学, 反応化学研究所, 助教授 (90006304)
福田 寛 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30125645)
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キーワード | N-[^<18>F]フルオロアセチル-D-グルコサミン / RI / [fluoroacetyl-^<18>Fフルオロメラニン / PET / 2-デオキシ-2-[^<18>F]フルオロ-D-ガラクトース |
研究概要 |
今回新たに合成出来た標識体も含めて、私共合成した種々の陽電子放出核種標識体を用いて、新しい非侵襲的機能画像診断薬剤の有用性の検討を行っている。 (1).N-[^<18>F]フルオロアセチル-D-グルコサミン(18F-FAG)について 前年度に続き放射性アミノ糖(グルコサミン)を用いて腫瘍での細胞膜の代謝を評価することを目的として、18F-FAGの体内分布を担癌動物で検討を行なってきた。RIを用いて癌組織の性質を検討する際には癌組織の不均一な構造(inhomogentiy)に対するRI分布の影響も考慮にいれる必要がある。18F-FAGによるPETで腫瘍とその周囲の変化が観察できるかを検討した。VX-2腫瘍を左大腿に移植した日本白色家兎を使用した。麻酔下に耳静脈より18F-FAGを投与しPETスキャナーを用いて撮像したとろ腫瘍は明瞭に描出された。腫瘍部を中心に関心領域を連続的に設定しTime-activity curveを得ると,投与初期および加算画像で,放射能濃度が高い部分では時間とともに^<18>Fの低下がみられた。この部分と周囲の軟部組織の間に^<18>Fが集積する部分がみられた。 (2).[fluoroacetyl-^<18>F]フルオロメラニンについて このRIマウス体内分布を測定したところ,すでに使われているヨード標識放射性メラトニンと同様の分布をすることが確認され、生体リズムとメラトニンとの関係を検討するために有用なRIとなる可能性があると思われる。 (3).2-デオキシ-2-[^<18>F]フルオロ-D-ガラクトースについて 本標識体を用いてのPET研究で、肝細胞癌の肝外転移の検出に有用であることを新たに公表した。
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