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1993 年度 実績報告書

環境放射能の低減と検出感度の向上をめざした新世代ラジオイムノアッセイへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 04557049
研究機関京都大学

研究代表者

藤林 康久  京都大学, 薬学部, 助教授 (50165411)

研究分担者 吉川 惇一  日本メジフィジックス株式会社, 研究所長
阪原 晴海  京都大学, 医学部, 講師 (10187031)
ホリウチ カズコ (スズキ カズコ)  京都大学, 薬学部, 助手 (50144382)
キーワードラジオイムノアッセイ / 高感度 / 金属標識 / ガリウム-67 / ジゴキシン
研究概要

ラジオイムノアッセイにおいて用いられる標識体にはタンパクのような高分子のみならず薬物などの低分子が用いられることも多い。高感度化への試みにおいてはこのような条件にも適合する標識法の確立が望まれる。そこで本年度は金属放射性核種による低分子薬物標識法の確立とその評価を計画した。薬物として強心配糖体であるジゴキシンを選択し構造-活性相関を考慮してもっとも影響の少ない末端糖鎖部分に金属結合部位であるデスフェリオキサミンを導入した誘導体を合成した。得られたジゴキシン誘導体はジゴキシン1分子あたりデスフェリオキサミン2分子が結合されたものであり、ガリウム-67に対して強い結合能を有し効率よい標識が可能であった。得られたガリウム-67標識ジゴキシン誘導体は抗ジゴキシン抗体に対して十分な抗原性を保持しており検量線についても良好な直線性を示すラジオイムノアッセイ系であることが明らかとなった。さらに、得られたガリウム-67標識ジゴキシン誘導体はジゴキシン結合タンパクであるNa,K-ATPaseに対して母体化合物であるジゴキシンと同等の結合親和性を有し、心筋Na,K-ATPaseへの結合を指標とする核医学診断薬剤としての基本的性質を有することが示された。本研究で開発された糖鎖への金属結合部位導入法は多くの配糖体薬物あるいは糖タンパクの標識にも適用可能であり今後の広範な研究展開に期待がもたれる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Fujibayashi,et al.: "Basic evaluation of Ga-67-labeled digoxin derivative as a metallabeled bifunctional radiopharmaceutical." Annals of Nuclear Medicine. 7. 239-244 (1993)

  • [文献書誌] Y.Takemura,et al.: "Development of glycoside-bound radiopharmaceuticals:novel radioiodination method for digoxin." Biological & Pharmaceutical Bulletin. 17. 97-101 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2021-09-30  

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