研究課題/領域番号 |
04557088
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
伊藤 弘通 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (40110720)
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研究分担者 |
山口 隆洋 株式会社ウエダ製作所, 商品企画室, 室長
千石 正文 株式会社ウエダ製作所, 開発室, 室長
青柳 卓雄 日本光電工業株式会社, 開発部, 開発担当部長
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キーワード | 指先血圧計 / パルスオキシメーター / カプノグラフ / 安全な歯科医療 / デンタルセーフティモニター / 光電容積補償法 / 光電容積振動法 / 手指基部血圧計 |
研究概要 |
安全な歯科治療のための非侵襲的モニターには(1)指先血圧計(2)パルスオキシメーター(3)カプノグラフの3つが必要である。通常の歯科治療では指先血圧計とパルスオキシメーターの2つで十分で、静派内鎮静法や笑気吸入鎮静法を併用する歯科治療では、指先血圧計とパルスオキシメーターに加え、カプノグラフが必要となってくる。したがって、器械の価格を安くし、1台でも多くの歯科医院で使用してもらうためには、指先血圧計とパルスオキシメーターの2つを基本規格とし、これにオプションとしてカプノグラフをつけて、製品を完成したいと考えている。しかし、ただ1種類の製品では、全国の歯科医院で購入使用してもらえるとは考えにくいので、指先血圧計は基本的にウエダ製作所で開発した、光電容積振動法を原理としたものと容積補償法を原理としたもの2種類とし、これに小型から中型までのパルスオキシメーターを組み合わせた形にしたいと考えている。これにより最終的に製品な3〜4種類程度完成する予定である。 特に容積補償法を原理とした手指基部血圧計は連続的であり、ウエダ製作所が特許権を所有しているので、これをデンタルチェアーのアームレスト(腕おき)にあらかじめ設置しておけば、患者は歯科治療の際、デンタルチェアーにすわり、何ら抵抗なく指先血圧計、パルスオキシメーター(酸素飽和度)の測定をうけることとなる。これにより、医療事故は未然に大多数が避けられると判断する。 日本歯科麻酔学会の事故対策委員会の調査では、昭和60年から平成2年までの6年間で、歯科治療で22名もの患者が我が国で死亡している(朝日新聞平成4年12月10日付)。これらの事故を未然に防ぐためのモニターの開発を平成5年度中に完成させたい。
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