研究課題/領域番号 |
04557089
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渕端 孟 大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
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研究分担者 |
中村 通 朝日レントゲン工業株式会社, 技術部, 部長研究者
徳岡 修 大阪大学, 歯学部, 助手 (70155513)
速水 昭宗 大阪大学, 歯学部, 講師 (30028477)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | PACS / デジタルラジィオグラフィー / CCDセンサー / 骨塩定量 / トランスピュータ / オッカム |
研究概要 |
X線フィルムのデジタル保管は、カルテの電子化と同様に、フィルム検索の高速化、収容スペースの縮小を計る際の切り札となる手段であり、近い将来に実現せねばならない課題である。 口内法X線フィルムとパノラマX線フィルムを対象とする安価で高性能なフィルム読み取り装置を用いたフィルム入力の検討を行い、さらに共同開発中のデジタル式デンタル撮影装置SENS-A-RAY^<TM>(REGAM MEDICAL SYSTEMS 社)によるX線画像の直接取り込みを行った。デジタル式デンタル撮影装置SENS-A-RAY^<TM>システムの基本特性評価、画質改善の試みを行った結果、Eスピードフィルムとほぼ同じ撮影条件にて臨床に使用できるものと判断した。 基本仕様の中に高速通信機能を取り込んだ並列処理コンピュータを用いてこれらの画像を高速で表示、転送できる機能をもった画像表示端末を作成し、歯科用PACSの構築を行った。16台のトランスピュータを使って画像ネットワークの転送速度を測定した結果、1.7Mbyte/secで画像転送が行えた。また、通常システムではプロセッサーが画像処理等のために処理を行っているときは転送速度が落ちるはずであるが、本システムでは、DMAが効率よく働くために転送速度があまり落ちないことが判明した。ネットワークの拡張がいつでも容易に行えるというスケーラブルという特徴をいかして並列ディスクシステムを構築した。 また、デジタル式デンタル撮影装置SENS-A-RAY^<TM>の基本特性評価を行うと共に、デジタル画像の利点を最大限に生かすため、PACSに付加価値として骨塩定量法を検討した。また並列処理コンピュータを用いた画像処理の可能性を追求するため、作成した並列画像処理装置を用いて断層像の合成を行った。
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