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1993 年度 実績報告書

口腔癌の分子細胞生物学的特性に基づいた遺伝子診断法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 04557090
研究機関徳島大学

研究代表者

長山 勝  徳島大学, 歯学部, 教授 (30022867)

研究分担者 森下 英明  持田製薬(株), バイオサイエンス研究所, 主幹
林 英司  徳島大学, 歯学部, 助手 (50173000)
力丸 浩一  徳島大学, 歯学部, 助教授 (40220800)
キーワード口腔癌 / 扁平上皮癌 / EGFレセプター / p53 / カドヘリン / モノクローナル抗体
研究概要

EGFレセプター遺伝子erbB-1、およびhst-1,int-2遺伝子の増幅の程度を定量的に検出するためのDifferential PCR法の開発は現在進行中である。
本研究年度において最も進んだ研究は、口腔扁平上皮癌細胞における 1)EGFレセプターの過剰発現機構の解析、2)p53遺伝子変異とp53遺伝子産物発現の関連、3)モノクローナル抗体による分泌蛋白の解析、4)細胞接着因子の発現と細胞および組織の形態学的特徴の関連、および 5)研究材料としての新しい口腔癌細胞株の樹立に関するものであった。それぞれの研究成果は、以下のごとくであった。
1)口腔癌細胞におけるEGFレセプターの過剰発現機構には、今まで知られていたerbB-1遺伝子の増幅、転写の亢進のほかにレセプター蛋白の分解過程の異常に起因する例があることが明らかとなった。
2)ヌードマウスおよびスキッドマウスを用いた研究により、p53遺伝子変異と動物における造腫瘍性との間には関連がないこと、p53遺伝子産物の免疫組織学的染色性はp53遺伝子のmissennse mutationと強い相関があることが明らかとなった。
3)Ca9-22PF細胞の無蛋白培養上清を抗原とし、この細胞に特徴的な130kDaの蛋白を認識するモノクローナル抗体を作成した。
4)E-カドヘリンの発現量をRIAで測定したところ、E-カドヘリンの発現量とin vitroの形態およびin vivoの浸潤様式に強い関連があることが明らかとなった。
5)初代培養法を改良することにより、新たに4種の口腔癌細胞株の樹立に成功した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Eiki SAKAI: "THE p53 TUMOR-SUPPRESSOR GENE AND ras ONCOGENE MUTATIONS IN ORAL SQUAMOUS-CELL CARCINOMA" International Journal of Cancer. 52. 867-872 (1992)

  • [文献書誌] 倉郷貴敏: "口腔扁平上皮癌細胞におけるEGFレセプターの過剰発現機構" 四国歯学会雑誌. 第7巻. (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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