研究課題/領域番号 |
04557093
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
太田 房雄 徳島大学, 医学部, 教授 (90035478)
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研究分担者 |
弘田 克彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
小野 恒子 徳島大学, 歯学部, 講師 (40035514)
大和 正幸 徳島大学, 医学部, 助手 (90210492)
湊 義博 徳島大学, 保健管理センター, 教授 (00035768)
西野 瑞穂 徳島大学, 歯学部, 教授 (90029976)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 診断キット / う蝕発生リスク / 単クロン抗体 / メンブレンフィルター・EIA / 酵素標識抗体法 / ミュータンス群連鎖球菌 / S.mutans |
研究概要 |
う蝕発生リスクの迅速診断キット開発のために、ミュータンス群連鎖球菌に対する単クロン抗体を作製し、そのうちの一部を前述診断キットとするために利用して、次の結果を得た。 1.ミュータンス群連鎖球菌に対する9種の異なった単クロン抗体を得た。 2.St.mutans, St. cricetus, St. rattus, St. downei,およびSt. sobrinusを鑑別する単クロン抗体ができた。それらの特異性を酵素免疫測定法にて調べた。 3.前述単クロン抗体の中でSt.mutansと特異的に反応する単クロン抗体f-89を用いて、人の歯垢中に存在するSt.mutansの菌数測定を試みた。 その結果、他の方法で得た菌数と一致する結果が得られた。 4.この抗体を用いる迅速簡易メンブレンフィルター法を開発した。 この方法によって得られる値は、歯垢内のSt.mutansの数をよく表した。 5.さらに、このメンブレンフィルター法を応用した迅速簡易定量法を目的としたプロトタイプの定量キットを試作した。この試作品を用いて、人の歯垢に応用すると、虫歯の程度とよく一致した。 6.プロトタイプの試作品をさらに改良して、市販品となる原型を試作した。この試作品について最終検査を行う予定である。 以上のように、当初本研究で計画した虫歯になるリスクを診断する迅速簡易診断キットの開発は略100%に成功を納めた。今後実際に臨床で用いて、その実用性を試したい。
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