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1993 年度 実績報告書

漢薬麝香の強心および鎮静作用に関する化学的・薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04557098
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

菊池 徹  富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40025680)

研究分担者 手塚 康弘  富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (70236975)
木村 郁子  富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (70019131)
木村 正康  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (60019099)
キーワード麝香 / ムスクライド / 強心作用 / Protein kinase C活性化
研究概要

1.麝香強心作用成分に関する化学的研究
麝香のエキスの水溶性画分から見いだした強心作用(イソプロテレノール効果増強作用)物質musclide-A1,-A2,-Bの効率的不斉合成法の検討を昨年に引き続き行った.昨年のアミノ酸誘導体とβ-ケトエステル類との縮合をキー反応とする経路に換えて,Wittig反応をキー反応とする事で効率よく炭素鎖を延長することが可能となり,官能基の変換を経てmusclide-A2の両エナンチオマーを合成することができた.現在,同様の手法によってmusclide-Al,-Bの合成を行っている.
2.麝香の強心作用成分に関する薬理学的研究
麝香成分であるmusclide-Alとその立体異性体(2R,5S)-及び(2R,5R)-ジアステレオマーについて,モルモット及びラットの心室筋由来protein kinase C活性化作用を,他の麝香成分や非天然物由来の関連成分と比較検討した.(2R,5S)-ジアステレオマーが最も活性が強かった.その活性化は低濃度の外液Ca^<2+>とphosphatidylserineの存在下で生じるので,1,2-ジアシルグリセロール様の作用機構によることを明らかにした.また,hydroxyapatiteカラムを用いたprotein kinase Cの溶出パターンから,musclide-Alは心室筋固有のprotein kinase Cを活性化することを見いだした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] I.Kimura: "Activation of Protein Kinase C from Guinea Pig and Rat Venticular Muscles by Musclide-Al and Its(2R,5S)-Diastereomer" Phytotherapy Research. (1994)

  • [文献書誌] 木村正康: "六神丸の薬理;その臨床薬理から方剤活性の分子機構への展開" 和漢医薬学雑誌. 10. 1-12 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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