研究課題/領域番号 |
04557113
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
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研究分担者 |
平中 幸雄 山形大学, 工学部, 助教授 (40134465)
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
兵藤 一行 高エネルギー物理学研究所, 放射光, 助手 (60201729)
長谷川 伸 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60017308)
安藤 正海 高エネルギー物理学研究所, 放射光, 教授 (30013501)
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キーワード | 放射光 / DSA / 心機能 / 動画像処理 / エネルギー差分画像 / 画像記録 / 画像計測 |
研究概要 |
放射光を高輝度、単色性の優れたX線源として用い、心血管像を高精度に抽出し、形態情報とその時間変化から機能診断を可能とする、画像記録解析システムを開発するのが本研究の目的である。 1.記録システム試作:心臓の動きを無視できる速さで撮像された2枚のスペクトルの異なる単色画像を連続して取り込み、それらの画像間演算によって、形態情報を抽出し、動的な機能評価を行う。1/30秒間隔、約10秒間の観測データを記録を64KBの高速メモリーを用いて実現した。強度分解能12ビット、画像サイズは512x512である。その際、特異なタイミングで生成されるビデオ画像の取り込みに、一部不十分なところがあり改善中である。基本的動作と画質などの目標達成は確認できた。 2.データ解析アルゴリズム:差分演算のための採取画像の歪補正プログラムを用意した。また、臨床的評価法の基礎的な検討を進め、領域分割法やいくつかの画像情報の3次元表示などのアルゴリズムを開発した。 3.スペクトル特性に着目した特定物質の分布画像:既存のCTを用いたシミュレーションによりGdを含んだトレーサー物質の有効性を確かめ、イメージングプレートを用いた放射光CT装置を試作して、基礎実験を進めた。微量物質の分離には、よりダイナミックレンジの広いセンサーの開発が不可欠なことが判明した。 4.その他:二つのスペクトル画像を高速に得る方法に問題が残り、臨床応用に十分な画像が得られていない。そこで、現在進めている分光結晶振動方式に加えて、結晶回転方式や2ビーム法の検討を進め新しい可能性を見いだした。
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