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1992 年度 実績報告書

手術室内における電磁妨害と低周波の人体への影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04557118
研究機関高知工業高等専門学校

研究代表者

岸本 誠一  高知工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (90177816)

研究分担者 山口 巧  高知工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (30230361)
岸本 誠司  高知医科大学付属病院, 手術部, 助教授 (30115828)
キーワード医用電子工学 / 医用電子機器 / 雑音障害 / 伝導性雑音 / 電気メス / 心電計
研究概要

手術室内で用いられる医用電子機器相互間で発生する雑音障害を解明するため、電気メスから電磁放射、手術室内の電源回路等の伝導性高周波雑音、およびメス先からの伝導性雑音の解析を行ない、電気メス使用時におけるテレメータ式心電計への電磁雑音の主原因の解明を行なった。その結果、以下のことが明らかになった。
・電気メス動作中は、電源ラインや心電計電極・および電磁放射雑音が広い周波数範囲にわたって誘起される。
・電気メス本体の電源を投入しただけでも、広範囲な周波数帯にわたって不要幅射を放射している。
・テレメータ式心電計の電磁障害は、心電計電極を経路とした伝導性雑音が原因である可能性が大きい。
・VHF/UHF帯における放射性電磁妨害に起因する電磁障害の可能性は小さい。
・雑音障害は電気メスの凝固モード動作時に発生している。凝固モードではMF帯より低い周波数域から全周波数帯にわたって伝導性雑音が発生し、切開モードでは800kHzを基本としたCW波のみであることから、MF帯以下の周波数に主原因がある可能性が大きい。
・雑音障害の対策として、心電計コードにLPFを挿入して電磁雑音の低減を行なった。通過帯域の利得の調整や急峻なカットオフ特性を実現できるアクティブ形では、減衰特性より通過帯域における回路の安定な動作を確立しなければ実現が難しい。
・最も簡便なCRバッシブ形を多段にしたものが、その効果が大きい。
今後は、MF帯以下の周波数帯において、雑音成分の解明とその対策について検討していく計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山口 巧: "電気メスによる雑音障害の改善手法" 高知工業高等専門学校学術紀要. 37. 123-131 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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