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1993 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルス遺伝子非構造領域NS3の発現産物を用いたプロテアーゼ阻害剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04557125
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

宮村 達男  国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 部長 (90100099)

研究分担者 渡辺 勇四郎  佐々木研究所, 消化器科, 助教授 (00081688)
片山 透  国立東京病院, 胸部外科, 院長
鈴木 哲朗  国立予防衛生研究所, ウイルス第二部, 研究員 (00250184)
キーワードプロテアーゼ
研究概要

C型肝炎ウイルス(HCV)の非構造蛋白質領域のcDNAを種々の長さで動物細胞内で発現させ、NS3蛋白質に内在するセリンプロテアーゼ領域を特定することができた。そこで、このHCVセリンプロテアーゼをマルトース結合蛋白質との融合蛋白質の形で大腸菌で発現させ、精製した蛋白質のプロテアーゼ活性について生化学的な解析を行っているが、種々の基質を用いた実験から、HCV蛋白質本来のプロセシングを反映する場合とそうでない場合が存在することがわかった。それと平行して、HCVセリンプロテアーゼを動物細胞で大量発現させ単離することを目指し、バキュロウイルスベクターを用いた発現系を作製した。現在、大量培養した細胞及び培養上清からプロテアーゼの単離、精製を試みている。
更に、HCVセリンプロテアーゼ及び基質領域(NS2 C末端--NS5a)をヒト肝癌由来細胞のHepG2で安定かつ持続的に発現する細胞株を樹立した。この細胞株は、ヒト肝細胞内でのHCV蛋白質のプロセシング機構を解析するのに有用であるとともに、HCVセリンプロテアーゼ阻害物質を探索する際、細胞内での阻害作用を評価できることからそのスクリーニング系に利用できると思われる。18FA01:C型肝炎ウイルス

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] SimmondsP.,MiyamuraT.,et al.: "Aproposed system for the nomenclature of hepatitis C vival genotypes.21GC01:Hepatology" (in press).

  • [文献書誌] MiyamuraT.and Matsuura Y.: "Structural proteins of hepatitisC." Trends in Microbiology. 1. 229-231 (1993)

  • [文献書誌] Matsuura Y.and Miyamura T.: "Molecular biology of hepatitis Cvirus." Seminars in Virology. 4. 297-304 (1993)

  • [文献書誌] Ueno T.,Miyamura T.,et al.: "Immortalization of differentiated human hepatocytes by a combination of a viral vector and collagen gel culture." Human Cell. 6. 126-135 (1993)

  • [文献書誌] KimD.-W.,MiyamuraT.,et al.: "An efficient expression vector for stable expression in human liver cells." Gene. 134. 307-308 (1993)

  • [文献書誌] ShihC.-M.,MiyamuraT.,et al.: "Supression of hepatitis B virusexpression and replication by hepatitis C virus core protein in HuH-7cells." J.Virol.67. 5823-5832 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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