研究課題/領域番号 |
04558039
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
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研究分担者 |
藤森 進 岡山大学, 教育学部, 助教授 (00173477)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00114893)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
繁桝 算男 東京工業大学, 工学部, 教授 (90091701)
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キーワード | 教授活動モデル / 計算機シミュレーション / 教師教育 / 授業設計過程 / 授業実施過程 / 意思決定 / 訓練システム |
研究概要 |
本研究の目的は、第一に、教師が授業を設計、実施、評価し、改善していくという教授活動をモデル化し、それを計算機上にシミュレーションプログラムとして実現すること、第二に、そのシミュレーションプログラムを用いて対話的授業実験環境を構築し、教師から対話的に教授活動に関するデータを収集して分析すること、第三に、授業実験システムに教育機能を付加し、教師教育用訓練システムを構築することである。 平成5年度は、主に、第二の目的である対話的授業実験環境の構築について研究した。 本研究では、授業設計活動に重点を置いている。授業過程を科学的概念・手続きの習得過程に対応づけて単位化し、授業状況を想定して教授意図、教授内容・方法を選択する授業計画スクリプトの存在を仮定している。この考え方を授業設計手法の形に記述し、教職課程を履修している学生を対象に授業を設計させ、実際に授業設計が可能であることを確認した。また、それと並行してシステムのインプリンメント作業を行った。 システムの実現にあたっては、特に、対話インタフェースの実現方法を検討した。その結果、まず、入力情報の意味理解機能を重視することは、将来的に対象科目・領域を拡張することを困難にさせると考えた。そこで、科学的概念や手続きの習得過程に対応づけて大容量の教材知識データベースを構成しておき、その中から授業計画スクリプトの持つ自由度の範囲で自由に情報を検索させ、選択させて、それを授業計画の中に埋め込ませていけば、授業設計の特性が抽出できると考え、そのための環境を設計した。 また、具体的に、複数の教科書をコンピュータに入力し、データベース化した。将来的にシステムを実用化させる時には、この教材知識データベースをより充実させることが重要であることを指摘した。
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