研究課題/領域番号 |
04558040
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
東 洋 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60012548)
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研究分担者 |
飯山 義子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (00202838)
繁多 進 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10018038)
柏木 恵子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10086324)
森永 良子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (50255931)
中村 孝 白百合女子大学, 文学部, 教授
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キーワード | 発達障害児 / LD / エキスパートシステム / プロトコール分析 / 治療教育 |
研究概要 |
平成4年度に引き続き、発達臨床センターが取り扱っている発達障害児についての臨床例約50について、記録を整理し、分析した。他の機関での診断指導例約100例を合わせた、約200例にもとづき、データベースの設計をおこない、これらの診断、指導例を入力した。入力項目については、エキスパートの診断におけるプロトコールを検討し、LD診断に必要な情報を充分に盛り込むように設定した。一般的にLDと診断された者の予後は、他の精神発達障害に比べて良好で、比較的短期間の間に著しい改善を示す者も見られ、治療教育の体型化の必要性と有効性を確認した。さらに、エキスパートの診断及び治療教育方針決定にあたっての判断過程を、面接により調査記録し、そのプロトコールにもとづいて、コンピュータによるシュミレーションのプランを作り、またこれをCAI化するために骨格部分を設計した。 また、LD診断のためのいくつかのテストの比較検討を行い、言語性と動作性の知能の不均衡を検出しうるWISC-R、同時的処理能力と継時的処理能力との不均衡を検出し得るK-ABCなどの有用性を認めた。特に、重要なテストでるWISCの新版が米国で発売され、日本でも近い将来それに沿った改訂版が使われるようになるので、その新版についての調査、翻訳、検討もおこなった。諸外国でのabilityテストについても検討し、LDの診断の多様性についても検討した。
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