研究課題/領域番号 |
04559003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新井 賢一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
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研究分担者 |
井上 逹 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50100110)
豊田 裕 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90050418)
正井 久雄 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40229349)
中山 直樹 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80227967)
横田 崇 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50134622)
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キーワード | ステムセル / エピソームベクター / サイトカインレセプター / サイトカイン |
研究概要 |
IL-3及びGM-CSFレセプターは各々に固有なα鎖と共通のβ鎖から構成される。高親和性αβレセプターは血球細胞だけではなく線維芽細胞でも増殖シグナルを伝達しうるので血球細胞に特異的な分子は必ずしも必須ではない。マウスGM-CSFレセプター,IL-3レセプター,IL-5レセプターに共有されるAIC2BあるいはIL-3レセプターに特異的なAIC2AをマウスIL-3レセプターと共に発現するトランスジェニックマウスを作成しそのコロニー形成能について現在検討中である。cDNAの発現にはβ-actinプロモーターあるいはMHCLdプロモーターを用いた。更にヒトGM-CSFレセプターα鎖β鎖を共に発現するトランスジェニックマウスの作成について検討した。アクチンプロモーターを用いたトランスジェニックマウスを4系統樹立し、α鎖β鎖遺伝子が共に染色体に挿入されていることを確認したがいずれもmRNAの発現が低レベルであった。H2プロモーターを用いたトランスジェニックマウス13系統中、7系統でα鎖β鎖が共に挿入されておりそのうち2系統でタンパク質が発現されていることをFACSで確認した。この2系統ではヒトGM-CSF存在下で骨髄細胞、脾臓細胞共にコロニー形成が観察された。同様にヒトGM-CSFレセプターα鎖とβ鎖cDNAをPGKプロモーターの制御下にマウスES細胞に発現しそのシグナル伝達能について検討中である。さらにエピソームベクターを開発するために血液細胞あるいはES細胞におけるポリオーマウイルスの複製能について検討した。その結果、ポリオーマレプリコンはヒトGM-CSFレセプター遺伝子を発現する血球細胞においてヒトGM-CSFに依存して複製し、関与するレセプターの領域はホスト細胞の増殖に関与する領域と同一であることが明らかとなった。
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