研究概要 |
回転二重円盤実験台にスリット昇降機等の取付けを行い装置全体を完成させた。撮影に必要なビデオカメラ,水平と鉛直断面の同時撮影に必要なカラーマルチビューアーの購入を行い,実験装置全体のテストのための予備実験をした。 当初の予定通り,感温範囲の異なる5種類の液晶を購入して,多液晶可視化成が定量的温度測定法として有効かどうかの実験をした。その結果,帯状流の流速と温度分布の観測から,きわめて有効な方法であることを実証した。回転円筒水槽実験の当初の目的である傾圧不安定波の立体的対流の観測を行い,鉛直対流の初期的分析と水平対流の解析をした。特に,上層と下層の水平断面の同時観測法を多液晶可視化法によって可能にし,傾圧不安定波の全体的立体構造を直接見ることが可能となった。これらの実験結果は論文にまとめられ投稿中である。
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