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1992 年度 実績報告書

明末清初の経世思想に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610009
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 錬太郎  北海道大学, 文学部, 助教授 (40196291)

キーワード経世 / 明末清初 / 李贄 / 王夫之 / 林兆恩
研究概要

平成四年七月に科学研究費補助金の交付を受けてから、研究資料の効率的データベース化に必要なコンピュータ関連機器(NEC製パーソナルコンピュータPC9801FA、ディスプレイPCKD1511、イメージスキャナーPCIN503G等)を導入し、文字認識に必要なソフトウェア(テックメイト開発の「採字帳」などをインストールし、機器を運用できるように環境を整えた。同年十月以降、李贄、林兆恩、王夫之の著作から、研究資料を収集し、逐次データベース化し、経世論の分析や訳注の準備を進めつつある。また、東京地区で、関連資料を調査し、資料の収集、充実に努めた。しかし、資料のデータベース化に必要なコンピュータ関連機器の納入が遅れた上に、運用可能な環境を整えるのに日時を要し、更には、北海道大学文学部の改修工事のため、十月末から翌五年一月末まで、研究室の機器が使用不能となったため、当初計画のように多くの資料をデータベース化するには至っていない。現在、文字認識機器によって、データベース化を済ませた文献は、『俟解』『思問録内篇』『思問録外篇』『洞山録』に止まる。機器の習熟に日時を要し、かつ研究室が使用不能の状態にあったため、データベース化など当初の研究計画を縮小せざるを得なかった点が反省されるが、目下、『萬暦野獲編』や『明儒学案』等のデータベース化を計りつつある。同時に、王艮『王心斎全集』、王畿『王龍渓全集』、李贄『李温陵集』、林兆恩『林子全集』、王夫之『船山全書』等を中心資料として明末清初の経書解釈に見える経世論について研究を進めている。次年度には、データベース化した文献資料について整理した上で訳注を作成し、従来の研究を踏まえて、論文を作成し、それぞれ完成次第、学術出版物紙上に公表する予定である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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