• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

共分散構造分析の応用に関する開発研究ー入試データへの応用を中心としてー

研究課題

研究課題/領域番号 04610088
研究機関大学入試センター

研究代表者

石塚 智一  大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (00168238)

研究分担者 土田 昭司  明治大学, 文学部, 助教授 (90197707)
豊田 秀樹  大学入試センター, 研究開発部, 助手 (60217578)
キーワード共分散構造分析 / 線形モデル / 潜在変数 / 測定誤差 / 標本不布 / データの変換 / 評価尺度 / シミュレーション
研究概要

1.関連文献の収集: 共分散構造分析に関連する研究資料を,(1)歴史的,理論的背景,(2)心理学,社会学分野における応用の観点から収集した.また,入試に関連した応用研究の事例の収集も行った.文献収集に当たって学術情報センター,京都大学データベースによる文献検索システムを利用した.
2.入試得点の分布と対称分布への変換:大学入試センター試験の得点分布を科目別に検討した.国語や社会,理科でも生物・化・地学ではわずかな負の歪みを伴うものの,ほぼ対称に近い分布となるが,物理や数学では負の歪みが著しい.2次の因子分析モデルを適用すると数学と理科の間の相関が他と比べて特異なふるまいをすることが明らかになっているが,これは,この2つの教科と他教科の分布の歪みが極端に異なることによるものと考えられる.本年度は,数学と物理の得点に幾つかの単調変換を施し,変換後の得点がほぼ対称の分布をもつようにして,その相関のふるまいを吟味した.まだ,十分に満足できる変換方法が確立できたとはいえないが,数学・物理の相関の異質性を多小除去できると考えられる.
3.社会調査における評定尺度の問題:評定尺度は一般に間隔尺度となる保証がないが,社会調査では,項目数が多いために,これをあたかも間隔尺度のように扱って相関分析等を行う習慣がある.本研究では,この問題を実証的に検討するための調査を行った.調査は,同一の調査項目を3点尺度,5点尺度,線分尺度の3種類の方法で測定しその違いを比較するのを主たる目的として,平成5年1月に行った.現在,結果の分析中である.

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi