• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

今日の「教育困難校」における学校文化の変様に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610163
研究機関相模女子大学

研究代表者

鈴木 聡  相模女子大学, 学芸学部, 助教授 (70179208)

キーワード教育困難校 / 学校文化 / エスノグラフィー / 共通文化 / 共通教養
研究概要

本研究は、「教育困難校」といわれる高校を対象としておこなった「学校文化」に関する調査研究である。成果の概要として
1.「学校文化」の制度的枠組として、(1)教育課程(2)評価システム(3)生徒管理、をおき、近年におけるその変様過程を明らかにした。
2.上の現状をふまえ、高校における「共通教養(common calture)」概念の問いなおしについて考察を重ねた。
3.在学年及び中退者へのヒアリング調査をとおして、制度としてのフォーマルな学校文化と、大衆的青年文化としての生徒文化とのズレの今日的様相を明らかにすることができた。
とりわけ、研究の後半では、上記2に焦点をすえることになった。共通教養(文化)なるものを、平等文化(equal culture)とは明確に異なる意味で、共通(=common)の内実を捉えなおす考察をすすめることによって、「文化と平等」をめぐる問題にせまることになった。この点で、日本の今後の、大衆的高校教育のビジョンについて、一定の構想を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木聡: "R.ウィリアムズとT.S.エリオットにおける「共通文化」をめぐる問題" 相模論叢. 第5号. 3-35 (1993)

  • [文献書誌] 鈴木聡: "現代のメディア変容と文字文化(リテラシー)のゆくえ-学校の文化的性格と関わって-" 大人と子供の関係史紀要. 第1号. (1994)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi