• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

北越後色部氏領村落の近世的展開とその特質

研究課題

研究課題/領域番号 04610192
研究機関筑波大学

研究代表者

田中 圭一  筑波大学, 歴史人類学系, 教授 (10207087)

研究分担者 高桑 守  筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (60127769)
石井 英也  筑波大学, 歴史人類学系, 教授 (60091881)
山本 隆志  筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (50191416)
キーワード市場(いちば) / 板碑(いたび) / 下地中分(したじちゅうぶん) / 伴田(はんだ)家文書
研究概要

十一世紀・北越後に小泉庄が成立した(新釈迦堂領・預所中御門大納言・吾妻鏡・文治二年)。鎌倉時代に至って小泉庄には秩父氏が地頭として入部し、岩船潟周辺の開発によって加納の地の地頭色部氏が成立した。本研究は色部領における中世から近世への展開を、主として現地の村方史料と遺構の調査を通じて明らかにすることを目的とした。
平成4年度においておこなった調査の要点は次の通りである。
(1)岩船潟周辺に分布する三日市・八日市・九日市・五日市・十日市など鎌倉期に成立した市場及び周辺の土地更正図を作成し、それらの市が地頭職の分割によって成立した三斎市であることを明らかにし、さらにそれらが、初期にあっては町場を伴うものではなく神社等の境内に存在したものではないかと推定した。
(2)鎌倉期の下地中分による百姓坪付証文については、現地の土地更正図に通称地名をおとすなどの作業を通じて、中分はそれぞれきわめて狭い地域についておこなわれていることが明らかにできた。
(3)色部領内に散在する中世銘をもつ数十基の板碑と近世村落との関係をみて、それらが連続していることを明らかにし得た。
(4)近世岩船町の商業活動については「伴田家文書集I」(平成4年)、「伴田家文書集II」(平成5年)によってその一部を印刷し、研究の便に供した。
(5)岩船潟周辺における中世から近世にかけて田地開発については、現在も作業を続けている。
(6)城・館・屋敷・寺社等については研究継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中 圭一: "村の宗教論" 年報日本史叢. 1-39 (1992)

  • [文献書誌] 田中 圭一: "歴史の中の村" 高校通信. no187. 2-4 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi