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1992 年度 実績報告書

長州藩諸隊の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610200
研究機関広島大学

研究代表者

三宅 紹宣  広島大学, 学校教育学部, 助教授 (10124091)

キーワード明治維新 / 長州藩 / 諸隊 / 奇兵隊 / 農兵隊 / 討幕派 / 長州戦争 / 戊辰戦争
研究概要

長州藩諸隊に関して下記機関等の資料調査を実施し、資料を収集し、分析を行った。
1.資料調査 (1)山口県文書館 毛利家文庫、県庁伝来旧藩記録、県庁戦前資料 (2)山口県立図書館 山口県域内の市町村史 (3)萩市立郷土博物館 杉民治関係史料 (4)下関市立長府博物館 長府藩報国隊関係史料 (5)徳山市立図書館 徳山藩山崎隊関係史料 (6)宇部市立図書館 福原家文書 (7)京都大学付属図書館 尊攘堂史料 (8)東京大学史料編纂所 大日本維新史料綱本,明治維新編纂事務局引継本。
上記の調査により,長州藩諸隊にかかわる基本的資料が集まり,特に尊攘堂史料「御楯隊姓名録」のように、これまで学界で未紹介のものも発見した。
2.分析 上記収集資料の分析の結果、次の諸事実が判明した。長州藩諸隊の構成員は、奇兵隊に代表されるように武士と農民・町民等が混在しており、その面では民衆的側面もみられる。しかし諸隊は、外圧に対して窮余の一策として藩の軍事体制を強化するために設立されたものであり、俸給や武器の支給などに藩が深く関与している。それは諸隊の記録である日記も、報奨のために記され、藩の公用紙が用いられていることでも明らかである。また入隊にあたって武士の育(はぐくみ)として入隊すると、隊内での地位が良いという傾向が見られる。以上のような諸隊の構成や諸性格について、政治過程全体の中に位置付けていくのが、今後の残された課題である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 三宅 紹宣: "近世後期長州藩における農民層の存在形態" 広島大学大学院学校教育研究科創設十周年記念論文集. 119-135 (1992)

  • [文献書誌] 三宅 紹宣: "吉田松陰の民政観" 史学研究. 200. 22-42 (1993)

  • [文献書誌] 三宅 紹宣: "幕末・維新期長州藩の政治構造" 校倉書房, 356 (1993)

  • [文献書誌] 三宅 紹宣: "近世近代の社会と民衆(共著)" 清文堂出版, 576 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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