旧秋田県平鹿郡醍醐村(現平鹿町)役場文書の調査、史料の収集をおこない、その整理、分類、データー入力をおこないつつ、内容の分析作業を継続中である。 またそれと平行して秋田県庁所蔵の上記関係文書の調査を進めており県から郡役所を経て、各市町村間の往復文書の検討や、県・郡役所・町村が明治期に作成した各種帳簿類の存在形態、その内容の検討など、史科学的検討をおこなった。 そのため、上記醍醐村だけでなく、現在この種の史料を所有している秋田県内の町村役場の情報収集を可能なかぎりおこなった。 その結果、仙北郡神宮寺村役場、平鹿郡十文字村役場文書などの関係史料の収集もおこなった。 以上、今年度の調査から得た成果として、明治期の秋田県内における町村役場における各種帳簿の作成、保存措置においてはかならずしも一様ではなく、かなりの差がみられることがあきらかになった。 このことが、課題として設定した機能の問題とどう関連するのかを、当初の計画にしたがって平成5年度の課題として追求したい。
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