研究課題/領域番号 |
04610234
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
重岡 保郎 愛媛大学, 法文学部, 教授 (90097460)
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研究分担者 |
平田 雅博 愛媛大学, 法文学部・文学科, 助教授 (90181164)
石川 勝二 愛媛大学, 教育学部, 教授 (60036390)
池田 忠生 愛媛大学, 教養部, 教授 (70046192)
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キーワード | 帝国主義 / ヘゲモニー / ナショナリズム / 海上支配 |
研究概要 |
1)重岡保郎は、イタリア近・現代史における帝国主義の形成・発展をイタリア内部の矛値(とくに南部問題)の視点を踏まえて研究するとともに、イタリア帝国主義と内外の反帝国主義勢力との力関係を段階論的に、またグラムシのヘゲモニー理論によって整序することを試みた。 2)池田忠生は、前5-4世紀のペルシアとギリシアのポリスの対抗関係をヘゲモニーの行使という古代の国際関係の観点から論じて、古典期ギリシア史の特徴の解明を試みた。 3)石川勝二は、帝国主義国家ローマに対するイタリアの諸民族、古代イタリア人、エトルリア人、マグナ・グラエキアのギリシア人、カルタゴ、本土のギリシア人との対抗関係をローマのインペリウムの力使と拡大の観点から論じ、古代の帝国主義国家ローマの歴史的な地位を明らかにした。 4)平田雅博は、イギリス近代史の側から、市民革命、資本主義国家時代の帝国主義政策、アフリカ問題など幅広くとりあげ、イギリス帝国主義の諸相、仏独帝国主義との対抗関係の特質を究明した。 5)各自の研究と並行して、西洋帝国主義の共通な側面について、地域的(とくに地中海地域)、時代的(古代と近・現代)な共同研究をすすめ、定義・概念規定に関して一定の成果をえた。
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