研究概要 |
ザイール共和国の北西部に話されているリンガラ語-コンゴ語、ルバ語、スワヒリ語とともにザイールに4つある国語のひとつで、首都キンシャサの言語と〓っている-の現地調査の資料に基づき、語〓集を出版した。この言語には母音がi,e,〓,a,〓,o,uと7つあり、また声調も高(1)、〓(2-7〓し)F降(〓)、(v)と4つあるのであるが、これらの発音記号、補助記号を含む文字を、索引作り、検索においても自由に扱えるように、作業を、テキスト入力、編集・検索・索引作り、打ち出しの3つのプロセスに分けて行なうこととした。すなわち、テキスト入力ではすべてアスキーファイルとし、編集・検索・索引作りもこの状態で行なう。そして、その打ち出しの時に初めて、それぞれ固有の文字を用いるという方法である。発音記号、固有の文字は、それ自体では検索などは、非常に難しいのであるが、アスキーファイルならば自由に行なえるわけである。もちろん、そのためには、テキスト入力においては、例えば〓はet〓、〓はo〓などと分解して表示しておく必要がある。また、その打ち出しには、別個、印字ソフトとともに固有のフォントが必要となる。 平成4年度は、リンガラ語、フンデ語、一部サンデ語を例にとり、以上のプロセスをすべてクリアしたので、来年度は、ナンデ語、ヴィラ語を中心に他のバンツー語〓にも応用していきたいと考えている。
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