研究概要 |
本年度の研究実施計画は、1,日米の外国ロビーの比較実証分析の予備作業としての理論的研究、2,1及び既存研究の検討のための文献収集とその分析、3,日米のロビー、被分析対象の確定、4,3のための日米の情報通へのインタビュー、5,郵送によるサーベイ調査の準備と実施、であった。現在までに1、2の課題が達成され、この3月から4月にかけて、3及び4が実施予定であり、5については4月以降に行う予定である。全体として実証研究の準備がやや遅延気味であるが、その理由は(1)1、2の課題遂行に際して2つの論文を執筆したこと、(2)アメリカにおける日本ロビー問題が大統領選挙の過程で政治問題化し、。検討すベき素材が予想以上に多くなったことである。(1)としてアメリカコーネル大学のカッツェンスタイン教授と共に "Bullying,Buying and Binding:The U.S.-Japanese Transnational Relations and Domestic Structure."(67p.)および「国内政治構造と外国ロビー:日本とアメリカにおける対相手国ロビーの比較分析」を執筆し、共に現在印刷中である。3で述べた被分析対象も各種のダイレクトリーの分析によってほぼ確定しつつある。4のインタビューのために日本では経団連、JETROの協力を得、アメリカに関しては3月28日から4月5日の訪米時にある程度遂行する予定である。それらをもとに早急に郵送によるサーベイ調査を遂行したいと考えている。
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