本年度の計画では 1、在米日本ロビー、在米日本ロビーに関係する日本側組織、在日アメリカロビー、在日アメリカロビーに関連するアメリカ側組織との対照集団として、対外ロビーの有無とかかわりなく日本及びアメリカ企業と団体の対照群を各種の名簿を基にして確定する。 2、在米日本ロビー・関連組織、日本企業・団体、アメリカ企業・団体各々3つのグループに対しておよそ300の郵送によるサーベイ調査を行う。 3、2で得られたデータの整理、コンピュータへの入力、統計的分析。 4、分析結果の専門家および情報通を交えた会議での中間発表。 が予定されていた。その内、2に関して一部計画を修正発展させ遂行した。即ち、郵送サーヴェイで十分な成果を上げるためには更なる質的研究が必要であるとの在米および在韓の共同研究者からの批判に応えて、93年3月28日から4月5日、同7月10日から25日、9月1日から7日に海外研修および出張を行い、ワシントン、ミネアポリス(ミネソタ州)に於いて集中的な現地日本ロビーおよび現地政府、政治家、ロビイスト、マスメディアなどへのインタビューを行った。 また日本のロビーとの対照比較群となる日本の団体への調査およびアメリカなど外国ロビーの日本での活動を調査するため、『団体調査』(第二次)を村松岐夫京都大学教授のチームと共同して遂行中である(調査1994年2月-3月)。 他方で中間的な分析結果を、ミネソタ大学、メリーランド大学、大阪大学、神戸大学、戦後日本政治形成プロジェクト、新国際システム特別プロジェクト(国際文化会館)、一橋経済研究所などで報告し、有益な示唆をえた。
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