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1992 年度 実績報告書

複素多様体上のフィンスラー幾何学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640004
研究機関北海道教育大学

研究代表者

福井 昌樹  北海道教育大学, 旭川分校, 教授 (20002628)

研究分担者 大久保 和義  北海道教育大学, 札幌分校, 助教授 (80113661)
長谷川 和泉  北海道教育大学, 札幌分校, 教授 (50002473)
櫻田 邦範  北海道教育大学, 札幌分校, 教授 (30002463)
柴田 ちょう光  北海道教育大学, 釧路分校, 教授 (70042017)
小室 直人  北海道教育大学, 旭川分校, 助教授 (30195862)
キーワードフィンスラー幾何学 / 概複素構造 / ケーラー空間 / 複素フィンスラー幾何
研究概要

これまでに得られているフィンスラー幾何学の成果とリーマンの複素幾何学を結び付けて、複素多様体上ないし慨複素多様体上のフィンスラー幾何学を考察する。これまでに、フィンスラーの基本関数 L を持つ複素多様体 (M,J,L)、ここでは J は可積分となっているが、に関しては▽J=0 をみたすときリーマンの場合のケーラー空間に対応するものであることが知られている。
今年度は、フィンスラーの距離を持つ慨複素多様体 (M,J,L) に関する研究を進めた。リーマンの場合にならい、フィンスラーの意味でのケーラー形式 Ω を導入し、条件 ▽J=0 と J の積分可能性、それとケーラー性(dΩ=0)との関係について調べた。そのためにはフィンスラー的な意味でのベクトル野との定義、フィンスラー接続に対する新しい見方が必要であり、その見方を基にしてリーマンの場合と同様な結果が得られた。即ち、慨複素フィンスラー多様体 (M,J,L) においてつぎの3つの条件は全て同値である、(1) ▽J=0、 (2) ▽Ω=0、 (3) (M,J,L)はフィンスラー的なケラー空間である、すなわち J は可積分でありかつ dΩ=0である。
この結果を現在論文の形にまとめて発表するところである。今後は、複素フィンスラー多様体の部分空間論などを研究する予定である

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Fukui: "Infinitesimal Affine Transformations in Finsler Geometry." J.Hokkaido Univ.Ed.(Sect.2A). 44. (1993)

  • [文献書誌] P.Aviles: "Duality Formulas and Variational Integrals." Advances in Math.Sci.and Appl.1. 207-228 (1992)

  • [文献書誌] C.Shibata: "On C-conformal invariant tensors of Finsler metrics." TENSOR(N.S.). 53. (1993)

  • [文献書誌] I.Hasegawa: "Ricci-parallel hypersurfaces in a Sasakian space form." TENSOR(N.S.). 53. (1993)

  • [文献書誌] K.Okubo: "Some equality conditions with respect to the dual norm of the numerical radius." Linear and multilinear Algebra. (1993)

  • [文献書誌] M.Osada: "Nonminimally thin set in an open unit disk." J.Hokkaido Univ.Ed.(Sect.2A). 44. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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