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1992 年度 実績報告書

アーベル多様体のモジュライの研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640099
研究機関日本大学

研究代表者

佐々木 隆二  日本大学, 理工学部, 助教授 (50120465)

研究分担者 古津 博俊  日本大学, 理工学部, 講師 (60202298)
小林 英恒  日本大学, 理工学部, 教授 (40060024)
上坂 洋司  日本大学, 理工学部, 教授 (30059828)
松元 重則  日本大学, 理工学部, 教授 (80060143)
山中 健  日本大学, 理工学部, 教授 (60059061)
キーワードジーゲル上半空間 / モジュラー群 / アーベル多様体 / テータ函数 / 超楕円曲線 / ヤコビ多様体
研究概要

モジュラー群Sp_<2g>(Z)=Γ_g(1)は、次Siegel上半空間IH_gに作用する。モジュラー群の合同部分群Γによる商空間IH_g/Γを、Γに関するアーベル多様体のモジュライと言うのである。我々の研究目標は、これらモジュライの構造を明らかにすることである。モジュライを研究する手段として、所謂Riemannのテータ定数V[0^^a](z)(a∈Q)を用いるのが我々の手法である。そこで取扱われる合同部分群は、レベル(2,4)付の群Γ_g(2,4)である。Θ_g:IH_g/Γ_g(2,4)→IP^n(n=2^g-1)をz∈IH_gに対し、比(…,V[0^^a](2z),…)(a∈1/2/Z)を対応させる写像とする。超楕円曲線のJacobi多様体のなす部分多様体に制限すると、Θ_gは単射である。これが従来の成果であった。この結果よりΘ_2,Θ_3の単射性が導かれた。
IH_2/Γ_2(2,4)の佐武コンパクト化が、3次元射影空間IP^3と同形であることが、今回新しく得られた結果である。その結果を用いることにより、既にIgusaによって得られていることであるが、Siegelモジュラー形式の次数環A(Γ_2(2,4))の生成元が容易に得られる。IH_3/Γ_3(2,4)の佐武コンパクト化は、7次元射影空間IP^7の次数16の超曲面であることは分かる。これを利用し次数環A(Γ_3(2,4))の構造を調べているがまだ成功していない。
レベル2のモジュライIH_g/Γ_g(2)のなかで、超楕円曲線のJacobi多様体全体のなす部分多様体では、連結成分と既約成分が一致することがΘ_gの"単射性"の証明に用いた事を利用して示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryuji Sasaki: "Some remark on the moduli space of principlly polarized abelian varieties with level (2,4)-strueture" Compositio Mathematica. 85. 87-97 (1993)

  • [文献書誌] Ryuji Sasaki: "Very ample invertible sheaves of new type on ablian varieties" Tsukuba Jour.of Math.(1993)

  • [文献書誌] Hidetsune Kobayashi: "The multiplicity of a solution system of algebraic equations" Proceedings of the 1992 international workshop on mathemtics mechanization. 53-64 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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